誕生日を口実に久し振りに新宿のビデオマーケットに足を運び、以前から欲しかったソフトを諸々購入。ジャンル映画の輸入DVD、Blu-rayの世界は興味ありながらも全然追えてなく、お店が発信するX(旧Twitter)上の情報などを目にしては面白そうなものをメモに控えておき、いずれ観よう(買おう)と。ここ数年興味があるのはユーロトラッシュやイタリアの60〜70年代のエクスプロイテーションもの(ジャッロ、お色気とか)、あとセクスプロイテーションもの(ソフトコア含む)。マニアックと思われそうだけども案外持ってる知識は乏しく、ビデオマーケットのサイトでオススメとして紹介されてる作品の中で「面白そう」と惹かれるのがだいたいこのあたりの作品になるというだけ。なんか粗製濫造感漂うというか、やけっぱち感に溢れるというか、そこに惹かれる。
今回購入したうちのひとつ、耽美ヴァンパイア映画をいくつも撮ったジャン・ローラン監督の『NIGHT OF THE
HUNTED』。1980年のフランス映画。主演のブリジット・ラーエ(元ハードコアポルノ女優)とローラン監督とのコンビでは、他に『FASCINATION』という古城に住むヴァンパイア姉妹を描いた作品があって、こちらはすでに持っている。寒々しいムードとラーエの美貌(ヌードも)がたまらない一品。『NIGHT OF THE
HUNTED』は精神に問題のある人たちが集められた施設を巡る話(多分)で、ラーエは記憶喪失の患者(多分)を演じる。やはり寒々しいムード満点で、ラーエは所在無げに街をふらふら彷徨うばかり。感情移入をさせないどこかよそよそしい画作りが好み。話はわからなくてもムードで楽しめる。
映画館にはなかなか足を運べず、ウルリケ・オッティンガー特集とか、Strangerのジョン・カサヴェテス特集とか、魅力的なプログラムも全てスルー。かろうじて観れたのが、チリの暗黒アニメ映画『オオカミの家』とクローネンバーグの新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』。どちらも変態度が高く、凡庸さに忙殺されてる脳みそがリフレッシュされる。『オオカミの家』の何が変態かというと、二次元三次元を自在に行き来するストップモーションアニメというのが変態でないと作り得ない!それも公開制作(美術館などで衆人環視のもと撮影を敢行!)という手法を交えながらというから、これはもう作品の制作過程も含めて異様!壁を支持体にしたアニメパートは、その描いたり消したりの痕跡が見えるところにグッとくる!クローネンバーグの近作はほとんど観れてないのだけども、この新作は相変わらず生理的な気持ち悪さ、不穏さに満ちていてそれが艶かしく描かれているのがらしいなと。一体どういうルーティンが彼をこの長いキャリアにおいて変わらず変態かつグロテスクに保たせてるのか。
毎朝起床するとストレッチを5分ほど。その後ヘルスメーターで体重を測る。ここ最近の平均が65kgくらい。身長170cmに対してまあ標準的な体重かと。けれどもここが標準と呼べる閾値の上限という思い込みがある。ここを越えたらズルズルとメタボの道を転げ落ちていきそう。なので平均63〜64kgを維持するのを目安としている。といって健康オタクではない。食事における栄養バランスだとかよくわからない。夜に炭水化物をたくさん摂るのはよくない。特に小麦。パスタとかドカ食いするのはよくない。その程度は、、、、、健康や身体のこと、冒頭の時間のこと、話題からして年寄りでなんだか面白みが感じられない。と書いてから数日経って考え直すと、いや、面白みがないこともないか。自分の問題を面白がらなくてどうする。最近年を重ねて開き直るのを覚えた。
Amazon primeの東映オンデマンドチャンネルばかり観ている。2〜3ヶ月前から牧口雄二や石井輝男の作品をポツポツ観るようになって、ここ1ヶ月くらいは深作欣二の『仁義なき戦い』シリーズ5作を順番に観る。まともに観るのは初めて。あの有名な津島利章作曲のテーマ曲「チャララ〜、チャララ〜」が1作目だけでしか使われてないのを知る。菅原文太演じる主人公の広能がキーパーソンではあるもののそれほど前に出て立ち回るわけでもないのに少し驚く。むしろ周りの登場人物=役者の方が面白い。3作目『代理戦争』から登場する小林旭は主役を喰うような存在感を徐々に発揮したり、小心なのに野心だけはある打本を演じる加藤武や、シリーズ5作に同じ役で登場する裏の主役ともいえる腹黒い親分の山守を演じる金子信雄は特に魅力的。他にも梅宮辰夫、松方弘樹、山城新伍、千葉真一、川谷拓三などなど濃厚すぎる面々が持て余すエネルギーを画面いっぱいに放出する。彼らは当時30~40代。モザイクかけたくなるような卑猥なギラギラ感に羨望を覚える。
コメントをお書きください